“くんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薫蒸45.5%
燻蒸36.4%
薫醸18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身をむほどに、娘の身体がしっとり汗ばんで、薫蒸くんじょうされた脂粉しふんの匂いが、揉み合うガラッ八をふんわりと押し包みます。
情熱に燻蒸くんじょうすると、曾て半十郎の許婚いいなずけだった繁代——あの稲富喜太夫の娘で喜三郎の妹だった繁代に、何んとなく似通ったところのあるのに気が付いたのです。
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
亭は花や珍器に飾られ翠蔭すいいんしきりに美鳥が啼いていた。はるばる呉から舶載してきた南方の美味薫醸くんじょうは、どんな貴賓を饗するにも恥かしいものではなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)