“くんじよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薫蒸66.7%
燻蒸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十八娘の美しさが、恐怖きようふと激情に薫蒸くんじようして、店中に匂ふやうな艶めかしさ。鹿の子絞り帶も、緋縮緬ひちりめん襦袢じゆばんも亂れて、中年男のセピア色の腕にムズと抱へられます。
女はいきなり笑ひ出しましたが、麻布中の空氣を薫蒸くんじようするやうな笑ひです。
馬丁べつたうの黒助は立ち上がつて、番手桶の水をザブリと掛けました。初秋の肌寒い風が、半裸の美女を吹いて、そのまゝ燻蒸くんじようする湯氣も匂ひさうです。