トップ
>
燻蒸
>
くんじょう
ふりがな文庫
“
燻蒸
(
くんじょう
)” の例文
馬丁
(
べっとう
)
の黒助は立上がって、番手桶の水をザブリと掛けました。初秋の肌寒い風が、半裸の美女を吹いて、そのまま
燻蒸
(
くんじょう
)
する湯気も匂いそうです。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
情熱に
燻蒸
(
くんじょう
)
すると、曾て半十郎の
許婚
(
いいなずけ
)
だった繁代——あの稲富喜太夫の娘で喜三郎の妹だった繁代に、何んとなく似通ったところのあるのに気が付いたのです。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それはさながら、片瀬の浜の空気を桃色に
燻蒸
(
くんじょう
)
するような妖しくも
艶
(
なま
)
めかしい風景だったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
押し潰されたような女の声、昌平橋をバタバタと渡って、平次に突き当たるように、わずかにかわされて、前のめりに、続く八五郎に抱きついたのは、夜の空気を桃色に
燻蒸
(
くんじょう
)
するような若い女です。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“燻蒸”の意味
《名詞》
燻蒸(くんじょう)
何かを燻すこと。
(出典:Wiktionary)
“燻蒸”の解説
燻蒸(くんじょう、en: Fumigation)とは、主に害虫駆除や防カビ・殺菌の目的で、気体の薬剤を対象に浸透させる方法。
(出典:Wikipedia)
燻
漢検1級
部首:⽕
18画
蒸
常用漢字
小6
部首:⾋
13画
“燻”で始まる語句
燻
燻製
燻銀
燻肉
燻占
燻炭
燻腿
燻精
燻製鰊
燻鰊