薄黒うすぐら)” の例文
渚にしやがんで洗ひ物をして居る女もあつた。むかひの岸へ渡つて並木みちづたひに上流へ歩みながら市街の方を眺めた時、薄黒うすぐらくなつた古塔の険しい二つのさきに桃色の温かい夕日があたつて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)