“薄眼”の読み方と例文
読み方割合
うすめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのたくさんの首は、いずれも薄眼うすめをひらいて、元帥の言葉を、しずかに待ちうけているようであった。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
寝床へ入ってから、あまり静かなので、眠っているのかと思って薄眼うすめをあけてうかがうと、梓さんは、闇のなかで大きな眼をあけて、瞬きもせずに天井をみつめていた。
この顔中紫にれ上った「物」は、半ば舌を吐いたまま、薄眼うすめに天井を見つめていた。もう一人は陳彩であった。部屋の隅にいる陳彩と、寸分も変らない陳彩であった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)