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蕩然
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とうぜん
ふりがな文庫
“
蕩然
(
とうぜん
)” の例文
これによってお玉ヶ池の地は久しい間東都文雅の
淵叢
(
えんそう
)
となっていたが、度々の火災に二家の旧居も
蕩然
(
とうぜん
)
としてその跡なく「都門の文雅も遂に
寥落
(
りょうらく
)
を致す。」
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
黄口少年、乳臭いまだ乾かず、わずかに数巻の西籍を読み、
生呑活剥
(
せいどんかっぱく
)
、
儼然
(
げんぜん
)
学者をもっておるものあり、利をむさぼりてあくなきものあり。節義の風、廉恥の俗、
蕩然
(
とうぜん
)
地をはらう。
妖怪学講義:01 再版につきて一言を題す
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
爺は先達の婦のことを思い出すと、背中を丸くすぼめて
蕩然
(
とうぜん
)
と蒼空を眺めつつ
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
毅堂の随筆『親灯余影』の序に「丙午ノ春余昌平黌ニアリ
祝融
(
しゅくゆう
)
ノ災ニ罹リ平生ノ稿本
蕩然
(
とうぜん
)
トシテ
烏有
(
うゆう
)
トナル。」
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
丙午ノ春、余昌平黌ニアリ。
祝融
(
しゅくゆう
)
ノ災ニ
罹
(
かか
)
リ、平生ノ稿本
蕩然
(
とうぜん
)
トシテ
烏有
(
うゆう
)
トナル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“蕩”で始まる語句
蕩
蕩尽
蕩児
蕩々
蕩揺
蕩子
蕩樂
蕩漾
蕩盡
蕩樂者