トップ
>
蓮葉
>
はすつぱ
ふりがな文庫
“
蓮葉
(
はすつぱ
)” の例文
「Student には違ひないわよ。」ツル子は、妙に
蓮葉
(
はすつぱ
)
な調子で歯切れ好く叫んだ。そして滝の悪い凝視を感じたかのやうに
山を越えて
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
色白で、愛嬌者らしくて、少し
蓮葉
(
はすつぱ
)
で、そのくせ性根の確りしたところのある、典型的な江戸の若女房型と言つても宜いでせう。
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
口のきき方も山姫の無邪氣さには遠く、
蓮葉
(
はすつぱ
)
娘が甘やかしはうだいの母親の前でだだをこねてゐるやうであつた。
貝殻追放:012 向不見の強味
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
清月にゐる間の自分を省みると、そこには
蓮葉
(
はすつぱ
)
な無教育な女が自分になつて現はれてゐた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
彼はもう可なり酔つていたけれども、その言葉が、たゞのキザなお座なりとは響かず、
周
(
まわ
)
りを取巻く女たちの
蓮葉
(
はすつぱ
)
な笑い声に交つて、気味わるく尾を引き、チクリと脳天にこたえた。
光は影を
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
「え、え、此頃はもう、隅におけませんよ。」お糸さんは
蓮葉
(
はすつぱ
)
に云つた。
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
愚かなことを云つて(彼女は
蓮葉
(
はすつぱ
)
な芸妓の云ふやうなことを好んで口にし、また、一切花柳界的な人情・習慣に憧れてゐた。)
小川の流れ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
蓮葉
(
はすつぱ
)
で口上手で、誰にも世辭が良いので、町内の男達の評判は大したもので、現に八五郎なども、その
崇拜者
(
すうはいしや
)
の一人だつたかも知れません。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
調子の冷たさ、恐らく
蓮葉
(
はすつぱ
)
で罪のない嘘くらゐは平氣でついた美しい主人に對して、死者に對する好意以上のものは持つて居なかつたでせう。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
掻きむしりますよ。少し
蓮葉
(
はすつぱ
)
で下品な聲ですが、甘くて有頂点で、人をからかつたやうな響きがあつて、横つ面を毆り付けるか、首つ玉に噛りつき度くなるやうな聲です
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いや、暗くてよくはわかりませんが、その
蓮葉
(
はすつぱ
)
な調子から、姉のお
琴
(
こと
)
に間違ひもありません。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母親に早く別れたお美代は、少しばかり我儘で
蓮葉
(
はすつぱ
)
で、そして嘘つきでもありましたが、綺麗に生れついたのが何も彼も
償
(
つぐな
)
つて、町中の若い男の人氣を背負つて居たのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
摘
(
つ
)
み
綿
(
わた
)
の師匠などが、
碁
(
ご
)
會所や
床屋
(
とこや
)
の男達のクラブに相對して、
蓮葉
(
はすつぱ
)
娘達の寄合ひ場所になつてゐた頃、縁結びから
嵩
(
かう
)
じて、附け文ごつこにまで發展し、町内から隣町へかけての
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お半は少し
蓮葉
(
はすつぱ
)
に言つて、笑ひを噛み殺すのです。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蓮
漢検準1級
部首:⾋
13画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“蓮葉”で始まる語句
蓮葉娘
蓮葉女
蓮葉者