“葦切(よしき)” の例文
緑のスロープも、高地になるに随って明るく、陰影が一刷毛(ひとはけ)に撫で下ろされた。蘆(あし)の叢(くさむら)の多い下の沢では、葦切(よしき)りが喧(やかま)しく啼(な)いていた。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
菅(すげ)の中からは葦切(よしき)りの声! と、鉄砲の音がした。猟師が朝駈けをしたのだろう。夏沢岳、天狗岳、中山、丸山、茶臼山(ちゃうすやま)、縞枯岳(しまがれだけ)に横ヶ岳、東の空にそびえている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)