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菜籠
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なかご
ふりがな文庫
“
菜籠
(
なかご
)” の例文
夫は我家に入りて
菜籠
(
なかご
)
かたよせ
竈
(
かまど
)
に薪さしくべ、財布の紐とき翌日の
本賃
(
もとで
)
をかぞえ
除
(
の
)
け、また
店賃
(
たなちん
)
をば竹筒へ納めなどする頃、妻眼を覚し精米の代とはいう。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
日の足もはや西に傾く頃家に還るを見れば、
菜籠
(
なかご
)
に
一摘
(
ひとつみ
)
ばかり残れるは明朝の
晨炊
(
あさめし
)
の
儲
(
もうけ
)
なるべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
菜籠
(
なかご
)
を担って
晨朝
(
あした
)
に銭六、七百を携え、
蔓菁
(
かぶら
)
、大根、
蓮根
(
れんこん
)
、芋を買い、
我
(
わが
)
力の限り肩の痛むも
屑
(
もののかず
)
ともせず、脚に
信
(
まか
)
せて
巷
(
ちまた
)
を声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
菜
常用漢字
小4
部首:⾋
11画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“菜”で始まる語句
菜
菜種
菜葉
菜漬
菜園
菜飯
菜根譚
菜葉服
菜種油
菜切庖丁