荒肝あらぎも)” の例文
「コラコラ、今から居眠りをするようでは駄目じゃッ」と、髯将軍の銅鑼どら声はまず車中の荒肝あらぎもひしぐ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
一番赤シャツの荒肝あらぎもひしいでやろうと考え付いたから、わざわざ山嵐を呼んだのである。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「手紙は届いたかね」との一ごんで先ず我々の荒肝あらぎもをひしがれた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
太刀川青年の言葉は、敵の荒肝あらぎもをひしいだ。
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)
荒肝あらぎもをひしぐ
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)