荒増あらま)” の例文
猴なるほどこれは多過ぎると荒増あらまし引き去って自分で食ってしまうと、今度は他の一人がそれでは自分の方が少な過ぎるという。どうもそうらしいといって猴また多い方から大分せしめる。
お登和嬢らのお蔭にて御馳走の用意は荒増あらましにととのえり。大原時計を眺め
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
産の難易は云々うんぬん、幼少の時の健康はく/\、気質の強弱、生付うまれつきの癖など、ザッと荒増あらまし記してあれば、幼少の時の写真を見ると同様、このかいたものを見れば成長の後、第一面白いに違いない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)