草茫々くさぼうぼう)” の例文
欝蒼うっそうたる林に囲まれた二つ三つの広い邸宅だのがあるきりで、その間間あいだあいだには起伏のある草茫々くさぼうぼうの堤防や、赤土がむき出しになっている大小のがけや、池とも水溜みずたまりともつかぬほりなどがあって
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「誰がこんな、草茫々くさぼうぼうとしたけ物屋敷に住んでいるものかね。万吉さん」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)