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苦海
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くがい
ふりがな文庫
“
苦海
(
くがい
)” の例文
苦海
(
くがい
)
十年の波を半分以上も泳ぎ越すうちに、あとにもさきにもたった一度の恋をした相手は立派な
武士
(
さむらい
)
である。五百石の旗本である。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これはとまた恟りなさいまして、花里に親の名をお尋ねなさると、大阪で越前屋佐兵衞と申しましたが
商業
(
しょうばい
)
の失敗で零落いたし、親の為め
苦海
(
くがい
)
に身を沈めましたと
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一生懸命に
何
(
ど
)
うかして亭主の
敵
(
かたき
)
が討ちたいと思って親類の止るのも聞かずに泥水の中に這入り、
苦海
(
くがい
)
の
中
(
うち
)
に居ても
万一
(
ひょっと
)
して敵を尋ぬる手掛りにもなろうと思ったから、此んな処へ這入って居るので
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“苦”で始まる語句
苦
苦悶
苦笑
苦々
苦痛
苦患
苦力
苦労
苦手
苦衷