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苛責
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いぢめ
ふりがな文庫
“
苛責
(
いぢめ
)” の例文
金力と云つたものが、丸切り奪はれてゐる父が、黄金魔と云つてもよいやうな相手から、赤児の手を捻ぢるやうに、
苛責
(
いぢめ
)
られる。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
何れも余り成績が
可
(
よ
)
くなく、同年輩の近江屋の児等と極く仲が悪かつたが、私の
朧気
(
おぼろげ
)
に憶えてゐる所では、藤野さんもよく二人の上の児に
苛責
(
いぢめ
)
られてゐた様であつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、それが悪意のある相手の手に帰して、こちらを
苛責
(
いぢめ
)
るための道具に使はれてゐる以上、相手が書換や猶予の相談に応ずべき筈はなかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
私の朧氣に
憶
(
おぼ
)
えてゐる所では、藤野さんもよく二人の上の兒に
苛責
(
いぢめ
)
られてゐた樣であつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
藤野さんが二人の従兄弟に
苛責
(
いぢめ
)
られて泣いたので、阿母さんが簪を呉れて
賺
(
すか
)
したのであらうと想像して、何といふ事もなく富太郎のノツペリした
面相
(
つらつき
)
が憎らしく、妙な心地で家に帰つた事があつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
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藤野さんが二人の從兄弟に
苛責
(
いぢめ
)
られて泣いたので、阿母さんが簪を呉れて
賺
(
すか
)
したのであらうと想像して、何といふ事もなく富太郎のノッペリした
面相
(
つらつき
)
が憎らしく、妙な心地で家に歸つた事があつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『富太郎さん(新家の長男)に
苛責
(
いぢめ
)
められたのすか?』
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『富太郎さん(新家の長男)に
苛責
(
いぢめ
)
られたのすか?』
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
苛
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
責
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“苛”で始まる語句
苛
苛立
苛々
苛酷
苛烈
苛辣
苛斂誅求
苛苛
苛税
苛政