芳紀ほうき)” の例文
嫁君は、芳紀ほうき十四、国色無双な佳人とは聞えているが、ほんとは信長の生みの子ではなく、家臣遠山内匠たくみの室から養女としたものだった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それまでたたずんだ娘のおもいは、これで通ったものであろう。可愛い唇のべにを解いて、莞爾にっこりして顔を上げた。身は、欄干に横づけに。と見ると芳紀ほうき二十三? 四。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
名は伝わらぬが、芳紀ほうきその時十八であったという。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)