“芝地”の読み方と例文
読み方割合
しばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝地しばちのまん中には、赤や黄や白の薄いきぬころもを着、百合ゆりの花のかんむりをかぶった、一人の女が立っていました。そして王子を見て、微笑ほほえんで手招きしました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
金博士は、石段づたいに芝地しばちに下り、そして正確なる歩速でもって、向うの方へ歩いていった。
と、とつぜん、するどくきみのわるいうなり声が聞こえてきました。立ちあがって見ますと、露台ろだいの下の芝地しばちに、一ぴきのキツネが、銀色ぎんいろのお月さまの光をあびて、立っていました。