興義こうぎ)” の例文
六十代醍醐天皇だいごてんのう延長年間えんちょうねんかん、三井寺に興義こうぎという僧があった。絵が上手じょうずだったので、名人という評判を世間から立てられていた。
むかし延長えんちやうの頃、三井寺に興義こうぎといふ僧ありけり。絵にたくみなるをもて名を世にゆるされけり。つねゑがく所、仏像ぶつざう山水さんすゐ花鳥くわてう事とせず。