臨御りんぎょ)” の例文
奥のおん目見まみえをゆるされ、正服着て宮に参り、人々と輪なりに一間ひとまに立ちて臨御りんぎょを待つほどに、ゆがみよろぼひたる式部官に案内せられてきさき出でたまひ、式部官に名をいはせて
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
信長のを誇った示威じいでもあり、また、外人宣教師などに対する国際的意味も多分にあったが、もっと、重大な意義としては、親しく至尊しそん臨御りんぎょを仰いで、兵馬の大本を明らかにしたことであった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)