じん)” の例文
かんしんはいじんの五臓は、五志、五気、五声にあらわれて、色にもで、ことばにも隠せぬものでおざる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さみだれのならべ降ればいちに住む我がじんははや衰へにけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「ままある急な御風熱ごふうねつと拝されます。かん、胃、じん、お悪いところはありませぬしお脈もいたってたしかなので」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと、五十五の坂にかかった人間の生理的な焦躁とか、我慢のおとろえとか、かんしんじんはいの五臓の衰気も多分に手伝うていることは疑いもない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またじん弱まれば、よく歓び、即座にまた悲しむ。……
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)