“脚本(ほん)” の例文
「三十……? これからですな。どしどし書いて下さいよ。脚本(ほん)を書く人が少くってね。——映画の方はどうです、興味ありますか」
夜の構図 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「だから——だからいうんだ、あたしァ。——芸だって、演(や)る脚本(ほん)だって、むかしァだれより新しいといわれた人なんだ。」
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
……済まないが、ほんのチョットでいいからこの脚本(ほん)を貸してもらえまいかという中(うち)に、引ったくるようにポケットに突込んで、無我夢中みたいに自動自転車(オートバイ)に飛乗って帰った
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたくしどもが拝見しても脚本(ほん)としたら随分悪い脚本……実(み)のない、辻褄(つじつま)の合わない、いまどきどうしてこんな時代なものを由良さんがなさるだろう? ……失礼ながらそう思った位でしたが
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)