はじ)” の例文
内典ほとけのみのり興隆おこさむとおもふ。方将まさ寺刹てらを建てむときに、はじめて舎利を求めき、時に、汝が祖父司馬達等しばたちと便すなわち舎利をたてまつりき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
大日本帝国はじまってこのかたほとんど三千年を経ましたけれども今始めてかと思いますと何となく有難き感に打たれて、われ知らず涙がこぼれました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
“始めに言葉あり”だが、個人にとっては、記憶の最初が、自分の歴史のはじめと考えるほかはない。記憶以前は、すべて個人の太古で、いわば赤ン坊の神代かみよである。
しておもう、混淪こんりんの二気、初めて天地の形を分つや、高下三歳、鬼神の数を列せず。中古より降って始めて多端をはじむ。幣帛へいはくを焚いて以て神に通じ、経文を誦して以て仏にへつらう。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)