“聞怯(ききお)” の例文
何より聞怯(ききお)じをした事は、いささかたりとも神慮に背くと、静流(しずかりゅう)がひらめくとともに、鼻を殺(そ)がるる、というのである。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其中先ず第一は「聞怯(ききお)じ」というので、敵が何万来るとか何十万寄せるとか、或は猛勇で聞えた何某(なにがし)が向って来るとかいうことを聞いて、其風聞に辟易(へきえき)して闘う心が無くなり
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
聞怯(ききお)じ、見崩れする奴ほど人間の屑(くず)は無いが、扨(さて)大抵の者は聞怯じもする、見崩れもするもので、独逸(ドイツ)のホラアフク博士が地球と彗星(すいせい)が衝突すると云ったと聞いては、眼の色を変えて仰天し
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)