“ききお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聞怯66.7%
聞怖33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何より聞怯ききおじをした事は、いささかたりとも神慮に背くと、静流しずかりゅうがひらめくとともに、鼻をがるる、というのである。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其中先ず第一は「聞怯ききおじ」というので、敵が何万来るとか何十万寄せるとか、或は猛勇で聞えた何某なにがしが向って来るとかいうことを聞いて、其風聞に辟易へきえきして闘う心が無くなり
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
聞怯ききおじ、見崩れする奴ほど人間のくずは無いが、さて大抵の者は聞怯じもする、見崩れもするもので、独逸ドイツのホラアフク博士が地球と彗星すいせいが衝突すると云ったと聞いては、眼の色を変えて仰天し
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかしながら新徴組に集まるほどの者で、名を聞いたばかりで聞怖ききおじするような者は一人もなかったのです。