“耳殻”の読み方と例文
読み方割合
じかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば耳殻じかくを自由に動かしうる人はほとんどないにもかかわらず、たれにも耳殻を動かすべき数個の筋肉がある。
人道の正体 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
幼時から耳朶を伸ばし伸ばしした結果らしく、一尺五寸ばかりもひものように長く伸びている。それを、鎖でも捲くように、耳殻じかく三廻みまわりほど巻いて引掛けている。
まず相手方から撃ちだしたが、その際、俺は怯懦きょうだな畏怖心に襲われ、思わず頭を右に傾けたので、飛来した弾丸は右の顳顬こめかみ耳殻じかくを破壊し、首と肩の間に嵌入かんにゅうした。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)