“老衲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わし40.0%
ろうのう40.0%
らうなふ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もはや帰ってもよい、しかし今日は老僧も閑暇ひまで退屈なれば茶話しの相手になってしばらくいてくれ、浮世の噂なんど老衲わしに聞かせてくれぬか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
じゃによって一つは三宝の霊験れいげんを示さんため、一つはその方の魔縁にかれて、無間地獄むげんじごくに堕ちようず衆生しゅじょうを救うてとらさんため、老衲ろうのう自らその方と法験ほうげんを較べにまかいでた。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
八二老衲らうなふもしこの鬼を八三教化けうげして本源もとの心にかへらしめなば、こよひのあるじむくひともなりなんかしと、たふときこころざしをおこし給ふ。