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老衲
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わし
ふりがな文庫
“
老衲
(
わし
)” の例文
もはや帰ってもよい、しかし今日は老僧も
閑暇
(
ひま
)
で退屈なれば茶話しの相手になってしばらくいてくれ、浮世の噂なんど
老衲
(
わし
)
に聞かせてくれぬか
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
立派な考へを蓄へてゐらるゝ、学徒どもの示しにも為たいやうな、
老衲
(
わし
)
も思はず涙のこぼれました、五十分一の雛形とやらも是非見にまゐりませう
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
さあ十兵衞殿とやら
老衲
(
わし
)
について此方へ
可来
(
おいで
)
、とんだ気の毒な目に遇はせました、と万人に
尊敬
(
うやま
)
ひ慕はるゝ人は又格別の心の行き方、未学を軽んぜず下司をも侮らず
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何か知らねど
老衲
(
わし
)
をば
怖
(
こわ
)
いものなぞと思わず、遠慮を忘れてゆるりと話をするがよい、庫裡の土間に坐り
込
(
こ
)
うで動かずにいた様子では、何か深う思い詰めて来たことであろう
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ああ殊勝な心がけを持って居らるる、立派な考えを
蓄
(
たくわ
)
えていらるる、学徒どもの示しにもしたいような、
老衲
(
わし
)
も思わず涙のこぼれました、五十分一の雛形とやらも是非見にまいりましょう
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
と藪から棒を突き出したやうに尻もつたてゝ声の調子も不揃に、辛くも胸にあることを額やら腋の下の汗と共に絞り出せば、上人おもはず笑を催され、何か知らねど
老衲
(
わし
)
をば怖いものなぞと思はず
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
衲
漢検1級
部首:⾐
9画
“老衲”で始まる語句
老衲子