トップ
>
翠色
>
みどり
ふりがな文庫
“
翠色
(
みどり
)” の例文
ある時は綾瀬の橋の
央
(
なかば
)
より雲はるかに遠く眺めやりし
彼
(
か
)
の秩父嶺の
翠色
(
みどり
)
深きが中に、明日明後日はこの身の行き
徘徊
(
たもとお
)
りて、この心の欲しきまま林谷に
嘯
(
うそぶ
)
き
傲
(
おご
)
るべしと思えば
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そのお饒舌の
功
(
てがら
)
に
賞
(
め
)
でゝ連れられて行つてやつたら角から二軒目の宿屋へ案内した。二階の障子を明け離してごゞ島の
翠色
(
みどり
)
が延ばす手に染みつきそうな海を眺め
乍
(
なが
)
ら七十五銭の昼飯を食つた。
坊つちやん「遺蹟めぐり」
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
それは
唐
(
から
)
の
狻猊
(
さんげい
)
か何かの、
黄金色
(
きん
)
だの
翠色
(
みどり
)
だのの美しく
綺
(
いろ
)
え造られたものだった。畳に置かれた
白々
(
しろじろ
)
とした紙の上に、小さな
宝玩
(
ほうがん
)
は其の貴い輝きを
煥発
(
かんぱつ
)
した。女は其前に
平伏
(
ひれふ
)
していた。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
翠
漢検準1級
部首:⽻
14画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“翠色”で始まる語句
翠色連荒岸