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群集
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ひとごみ
ふりがな文庫
“
群集
(
ひとごみ
)” の例文
三人は息せき駆け出して往つたが、出て来る
群集
(
ひとごみ
)
のなかには加藤男らしいものは影さへ見せなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
乗客はいづれも
埒
(
らち
)
の中へと急いだ。
盛
(
さかん
)
な
黒烟
(
くろけぶり
)
を揚げて直江津の方角から上つて来た列車は豊野
停車場
(
ステーション
)
の前で停つた。高柳は
逸早
(
いちはや
)
く
群集
(
ひとごみ
)
の中を
擦抜
(
すりぬ
)
けて、一室の
扉
(
と
)
を開けて入る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
銀座の縁日の晩などには、よくまた小父さんに連れられて行つたものです。乞食の集つて居るやうな薄暗いところから急に明るい
群集
(
ひとごみ
)
の中へ出ることは、妙に私の心を
唆
(
そゝ
)
りました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
擦
(
かす
)
り
創
(
きず
)
一つ負はなかつた白耳義の運転手は、にこにこもので
其辺
(
そこら
)
の
群集
(
ひとごみ
)
を見廻してゐたが、ふとバアンス氏の亜米利加式の顔が目につくと、いきなり帽子を脱いで頭の上で
揮
(
ふ
)
りまはした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と
背
(
せい
)
の低い子安君は
群集
(
ひとごみ
)
の中を分けて来て、体操教師に別離の握手を求めた。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“群集”の意味
《名詞》
群がり集まること。
(出典:Wiktionary)
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
集
常用漢字
小3
部首:⾫
12画
“群集”で始まる語句
群集年活
群集雑沓