群行グンギヤウ)” の例文
其際に常世人は、かつて村に生活した人々の魂を引き連れて、群行グンギヤウ(斎宮群行は此形式の一つである)の形で帰つて来る。
其山人は、山から多くの眷属を連れて、群行グンギヤウして来る。其時山人は杖をついて来て、去る時には、其山人のしるしなる杖を、地面に突き挿して帰る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大殿祭の日の明け方、神人たち群行グンギヤウして延政門に訪れ、門の開かれるを待つて、宮廷の巫女なる御巫ミカムコ等を隨へて、主上日常起居の殿舍を祓うて𢌞るのであつた。
だが此には、練道レンダウ群行グンギヤウの守護神に扮装した来臨者の諷誦するものと言ふ条件がついて居た様である。
だから常世トコヨ思金オモヒカネカミといふ名も、呪言の神が常世から来るとした信仰の痕跡だと言へよう。田植ゑ時に考・妣二体或は群行グンギヤウの神が海から来た話は、播磨風土記に多く見えて居る。