群勢ぐんぜい)” の例文
そのあるものは信西しんぜいのようであった。彼らは叫び、のろい、やいばをもって互いにきずつけた。その争闘ははてしないように見えた。ついに幻影の群勢ぐんぜいは格闘しながら海の中へ没した。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
こっちの団体だけですら持ち扱っているところへ、あっちの群勢ぐんぜいが加勢したら大事だいじである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)