美麗あでやか)” の例文
なし居たり然るに其年十月中旬頃なかばごろ年の頃二十四五歳色白にして鼻筋通はなすぢとほりし男と又元服は致し居れども未だ十八九共云べきいと美麗あでやかなる器量の女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
苦労人くろうとが二人がかりで、妙子は品のいい処へ粋になって、またあるまじき美麗あでやかさを、飽かずながめて、小芳が幾度いくたび恍惚うっとり気抜けのするようなのを、ああ、先生に瓜二つ、御尤ごもっともな次第だけれども
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)