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罵詈雑言
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ばりぞうごん
ふりがな文庫
“
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)” の例文
あの老人は怒りっぽい人で、すこぶる巧妙な
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
を並べ立てる……あんな人にはこれまでめったに出逢ったことがありません。
世界怪談名作集:17 幽霊の移転
(新字新仮名)
/
フランシス・リチャード・ストックトン
(著)
椰子の葉を叩くスコールの如く、
麺麭
(
パン
)
の樹に鳴く
蝉時雨
(
せみしぐれ
)
の如く、環礁の外に荒れ狂う怒濤の如く、ありとあらゆる
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
が夫の上に降り注いだ。
南島譚:02 夫婦
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
二人は
髭
(
ひげ
)
がないが、一人は髭がある。眼鏡を掛けたのが二人と髭のあるのが一人いて、それが何時も私に向って
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
を致します。いくら止めろと言っても止めませぬ。
あの世から便りをする話:――座談会から――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして必ず附言する——英人は
片言隻句
(
へんげんせっく
)
にも、本名を記すことを忘れないと。ジョンブル
気質礼讃
(
かたぎらいさん
)
である。
然
(
しか
)
り、匿名での
一言居士
(
いちげんこじ
)
は、卑怯でもあり、
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
は慎しまなくてはならぬ。
青バスの女
(新字新仮名)
/
辰野九紫
(著)
大変、いったいなんとした叫び声だろう! こんな不自然な物音や、こんな
咆哮
(
ほうこう
)
や、悲鳴や、歯がみや、
哀泣
(
あいきゅう
)
や、乱打や、
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
は、いままでついぞ一度も聞いたことも、見たこともない。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
私は即刻この行為と、我国でこのような場合に必ず起る
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
とを比較した。何度となく人力車に乗っている間に、私は車夫が如何に注意深く道路にいる猫や犬や鶏を避けるかに気がついた。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
といても立っても居られぬほどの貴き苦悶を、万々むりのおねがいなれども、できるだけ軽く諸君の念頭に置いてもらって、そうして、その地獄の日々より三年まえ、顔あわすより早く
罵詈雑言
(
ばりぞうごん
)
喝采
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
罵
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
詈
漢検1級
部首:⾔
12画
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“罵詈”で始まる語句
罵詈
罵詈讒謗
罵詈悪口
罵詈狂
罵詈呵責
罵詈怒号
罵詈暴行
罵詈罵倒
罵詈毀辱我