緒琴をごと)” の例文
まだ彈きも見ぬ緒琴をごとは深淵の底に沈んでゐる。折々は波の手にうごかされてかすかな響の傳り來ることがある。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
奇しきもの指につたへて胸に入る神も聞きませ七つの緒琴をごと
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
百濟くだら緒琴をごとに、いはに、彩畫だみゑかべ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
くひまを、緒琴をごとおもより、見よ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
やをら緒琴をごとをとりおろし
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
緒琴をごととはこれ名のみにて
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)