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緑翠
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りょくすい
ふりがな文庫
“
緑翠
(
りょくすい
)” の例文
且つ
緑翠
(
りょくすい
)
を滴らせて、
個々
(
ひとりひとり
)
電燈の光を受け、一目
眇
(
びょう
)
として、人少なに、三組の客も、三人のボオイも、正にこれ沙漠の中なる月の
樹蔭
(
こかげ
)
に憩える風情。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
笑いながらその渓流の水層岩に身を立てた時、初めて、小仏全山の
緑翠
(
りょくすい
)
をかしらにあつめ、
涼風冠
(
りょうふうかん
)
としていただいたかの如き清澄さをおぼえました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
叔母は
此方
(
こなた
)
を見も返らで、琵琶の行方を
瞻
(
みまも
)
りつつ、椽側に立ちたるが、あわれ消残る
樹間
(
このま
)
の雪か、
緑翠
(
りょくすい
)
暗きあたり白き鸚鵡の見え隠れに、
蜩
(
ひぐらし
)
一声鳴きける時
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
緑
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
翠
漢検準1級
部首:⽻
14画
“緑”で始まる語句
緑
緑色
緑青
緑玉
緑葉
緑雨
緑林
緑門
緑金
緑蔭