絶命ぜつめい)” の例文
「間もなく絶命ぜつめいしましたよ。とうとう一言も口を利きませんでした。……午前零時三十五分でしたがネ」
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あわてて引きおこしてみると、佐原屋はもう絶命ぜつめいしていた。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
呂宋兵衛るそんべえはぜったい絶命ぜつめい——。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもあのとおり、若い婦人が頸動脈をみごとに斬られて絶命ぜつめいしている!
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それから虚空こくうつかんで絶命ぜつめいしている痣蟹仙斎の屍体もそのままだった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)