細矢ほそや)” の例文
越後の山奥の大木六おおぎろくという村には、村長で神主をしていた細矢ほそやという非常な旧家があって、その主人がまた代々すがめでありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かいの細道から三、四人、芋虫いもむしのように渓谷けいこくへころげ落ちた。あッ……とあおぐと、天をならの木のてッぺんから、氷雨ひさめ! ピラピラピラ羽白はじろ細矢ほそやがとんでくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)