わずらわ)” の例文
尤もその頃は今の展覧会向きのような大画幅を滅多に描くものはなかったが、殊に椿岳は画を風流とする心にわずらわせられて、寿命を縮めるような製作を嫌っていた。
「事の成敗せいばい利鈍りどんによって真理はわずらわされませぬ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)