紫水晶むらさきずいしょう)” の例文
日月じつげつボール一ぽん二十せんわずにやってみようというなら五せん、うまくやれば、外国がいこくふる切手きってでも、貨幣かへいでも、紫水晶むらさきずいしょうでも、なんでもあげます……。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうして瑪瑙めのうった透明なうさぎだの、紫水晶むらさきずいしょうでできた角形かくがたの印材だの、翡翠ひすい根懸ねがけだの孔雀石くじゃくせき緒締おじめだのの、金の指輪やリンクスと共に、美くしく並んでいる宝石商の硝子窓ガラスまどのぞいた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紫水晶むらさきずいしょうのだそうだ。社長は何うだね? 数珠を持っているかね?」
人生正会員 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)