“紅矢”の読み方と例文
読み方割合
べにや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一番に見つけましたのは、紅木大臣の姉娘で、紅矢べにやの妹の濃紅こべに姫と申しまして、年は十六。温柔おとなしい静かな娘で御座います。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
この鸚鵡は最前さっきの紅木という総理大臣の息子で、平生ふだん王の御遊び相手として毎日宮中に来ている紅矢べにやというが、今日は少し加減が悪くて御機嫌伺いに参りかねますから
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
紅木大臣はいつの間にか気絶している公爵夫人をあとから駈け付けた女中に介抱させて、夫人のへやに連れて行かせましたが、自身は只一人紅矢べにやへやに這入って行きました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)