“糸柾”の読み方と例文
旧字:絲柾
読み方割合
いとまさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家は真実そんなでもなかったけれど、美事な糸柾いとまさすぎの太い柱や、木目もくめの好い天井や杉戸で、手堅い廻船問屋らしい構えに見受けられた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
兼「左様そうだろうけれども、一体が桐の糸柾いとまさという顔立だ、綺麗ばかりで面白味がえ、旦那の方は立派で気が利いてるから、桑の白質しらたまじりというのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
糸柾いとまさひのきの柱や、欄間らんまの彫刻や、極彩色の模様画のある大きな杉戸や、黒柿の床框とこがまちなどの出来ばえを、上さんは自慢そうに、お島に話して聞せた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)