“床框”の読み方と例文
読み方割合
とこがまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法師丸は、先に蹈み出した小姓の挙動を見守っていて、その片足が床框とこがまちへかゝった刹那せつなに、不意に五六尺の距離を進んで一刀をびせた。
糸柾いとまさひのきの柱や、欄間らんまの彫刻や、極彩色の模様画のある大きな杉戸や、黒柿の床框とこがまちなどの出来ばえを、上さんは自慢そうに、お島に話して聞せた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
深く、あばらへかけたその切ッ先は、ななめに通った床框とこがまちの一端にポトッ——と赤い糸をひいていました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)