米何こめなに)” の例文
自身の居る窓の下に旅人の煙草たばこの吸殻を捨てさせるなどとは憐むべきである、絶東ぜつとう米何こめなにだけのをもよう張らないのであると米何こめなには思つて居るかも知れません。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
どうした拍子にかまりはあのさかの中途にある米何こめなにとか云ふやしきの門の中へ落ちたのださうです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
私は米何こめなにを無名の人と書きましたが、あの海軍の収賄問題のやかましい頃に贈賄者として検挙されるはずであるとか、家宅捜索を受けたとか、度々たび/\米何こめなにの名は新聞に伝へられましたから
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)