竜岩窟りうがんくつ)” の例文
案内者いはく、御花圃はなはたけより(まへにいひたる所)別にみちありて竜岩窟りうがんくつといふ所あり、いはやの内に一条ひとすぢの清水ながれそのほとりに古銭多く、鰐口わにくち二ツ掛りありて神をまつる。むかしより如斯かくのごとしといひつたふ。
百樹もゝきいはく越遊ゑついうしたる時、牧之ぼくし老人に此山の地勢を委しくきゝ真景しんけいをもたるに、いたゞき平坦たひらなる苗場なへば奇異きゐ竜岩窟りうがんくつ古跡こせきなど水にも自在の山なれば、おそらくは上古人ありて此山をひらき
案内者いはく、御花圃はなはたけより(まへにいひたる所)別にみちありて竜岩窟りうがんくつといふ所あり、いはやの内に一条ひとすぢの清水ながれそのほとりに古銭多く、鰐口わにくち二ツ掛りありて神をまつる。むかしより如斯かくのごとしといひつたふ。
百樹もゝきいはく越遊ゑついうしたる時、牧之ぼくし老人に此山の地勢を委しくきゝ真景しんけいをもたるに、いたゞき平坦たひらなる苗場なへば奇異きゐ竜岩窟りうがんくつ古跡こせきなど水にも自在の山なれば、おそらくは上古人ありて此山をひらき