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突角
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とっかく
ふりがな文庫
“
突角
(
とっかく
)” の例文
道がへし折られたように曲って、その先きは、
真闇
(
まっくら
)
な窪地に、急な
勾配
(
こうばい
)
を取って下っていた。彼らはその
突角
(
とっかく
)
まで行ってまた立停った。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
とつぶやきながら
微
(
ひそ
)
かに胸を躍らした。本能的に用心深い足取りで、高い
混凝土塀
(
コンクリートべい
)
を半まわりして、裏手の
突角
(
とっかく
)
の処まで来た。
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
尼院の庭は
平
(
たい
)
らかであったが、東は伊豆山の絶壁であり、南は
熱海
(
あたみ
)
の漁村まで、山なりに海へ傾斜している半島の
突角
(
とっかく
)
だった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ずんずんこちらへ歩いて来て、お雪ちゃんと当面の巌の直ぐ
突角
(
とっかく
)
のところまで来ると、そこにずっと結びめぐらしてあった丸太の手すりに
無雑作
(
むぞうさ
)
に腰をかけてしまったものですから、お雪ちゃんが
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そうして自身は制服のままお台場の
突角
(
とっかく
)
に立って海上を見渡していると、やや暫くしてから足下の石垣をゾロゾロ
匐
(
は
)
い登って来る者が居る。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
一笑を冷やかに浴びせると、信長は静かに、駒首立てて、全軍の
突角
(
とっかく
)
まで出て行った。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、槍をそろえて、その
突角
(
とっかく
)
へ
遮
(
さえぎ
)
りに向ったが、まるで寄せつけなかった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
池田の将士は、敵の
突角
(
とっかく
)
へ向って、ぶつかって行ったのである。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“突角”で始まる語句
突角堡