穿つゝ)” の例文
行くときは壁や障子を傳つてあぶな氣に下駄を穿つゝかけたが、歸つて來てそれを脱ぐと、もう立つてる勢ひがなかつた。で、臺所の板敷をやつと這つて來たが、室に入ると、布團の裾に倒れて了つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)