穎悟えいご)” の例文
本堂はもとよりひっそりしている。身動きさえ滅多めったにするものはない。校長はいよいよ沈痛に「君、資性しせい穎悟えいご兄弟けいていゆうに」
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
幼時から穎悟えいご絶倫、神童と称せられ、九歳の時ラテン話で詩を作って、人々を驚嘆せしめ、十一歳にしてレイデン大学に入り、十五歳のとき既に書を著した。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
... 春琴はその第二女にして文政ぶんせい十二年五月二十四日をもってうまる」とある。またいわく、「春琴幼にして穎悟えいご、加うるに容姿端麗ようしたんれいにして高雅こうがなることたとえんに物なし。 ...
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もっともたった三十分の間に資性しせい穎悟えいごにして兄弟けいていゆうなる本多少佐を追悼ついとうするのは多少の困難を伴っている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
資性しせい穎悟えいご兄弟けいていゆうにですね。じゃどうにかこじつけましょう。」
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)