“積夜具”の読み方と例文
読み方割合
つみやぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の知っている父は、禿頭はげあたまじいさんであったが、若い時分には、一中節いっちゅうぶしを習ったり、馴染なじみの女に縮緬ちりめん積夜具つみやぐをしてやったりしたのだそうである。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
種彦は屋根船の中に揺られながら眠っているような心持もすれば、また高い青楼せいろうの二階の深い積夜具つみやぐの中にふうわりとうずまっているような心地もする。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)