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稼穡
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かしょく
ふりがな文庫
“
稼穡
(
かしょく
)” の例文
勿論其の当時にあっては予も総べての希望を諦め老親の
膝下
(
しっか
)
に
稼穡
(
かしょく
)
を事とする外なしと思ったが、末子たる予は手許に居るというても、近くに分家でもすれば兎に角
家庭小言
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
さらに重大にしてさらに静粛なる
稼穡
(
かしょく
)
の祭の予備の儀式から発達したものではないかと思う。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
子曰く百日の蜡一日の沢、
爾
(
なんじ
)
が知るところにあらざるなり、百日
稼穡
(
かしょく
)
の労に対しこの一日
息
(
やす
)
んで君の恩沢を楽しむ、その休息日に農夫のみか有益禽獣までも饗を
享
(
う
)
けたので
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼の父杉
百合之助
(
ゆりのすけ
)
は
敬神
(
けいしん
)
家にして
忠摯
(
ちゅうし
)
篤実
(
とくじつ
)
なる
循吏
(
じゅんり
)
なりき。彼の母児玉氏は、賢にして婦道あり、姑に
事
(
つか
)
うる至孝、子を教ゆる則あり、
仁恕
(
じんじょ
)
勤倹
(
きんけん
)
、
稼穡
(
かしょく
)
の労に任じ自から馬を牧するに至る。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
男性はその活動によって
益〻
(
ますます
)
その心身の能力を発達せしめ、女性の能力は或る退縮を結果すると共に、益〻活動の範囲を
狭
(
せば
)
めて行って、遂にはその活動を全く
稼穡
(
かしょく
)
の事にのみ限るようになった。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
近ごろ本邦村落の凋落はなはだしく、百姓
稼穡
(
かしょく
)
を楽しまず、相
率
(
ひき
)
いて都市に流浪し出で、悪事をなす者多し。これを救済せんとて山口県等では盆踊りをすら解禁し、田中正平氏らはこれを主張す。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“稼穡”の意味
《名詞》
穀物を植えることと収穫すること。農作業。
農作物。
農業。
(出典:Wiktionary)
稼
常用漢字
中学
部首:⽲
15画
穡
漢検1級
部首:⽲
18画
“稼穡”で始まる語句
稼穡播種