“稲目”の読み方と例文
旧字:稻目
読み方割合
いなめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘇我氏は、稲目いなめ馬子うまこ蝦夷えみし入鹿いるかの四代を通じ、いずれも、優れた統治者であったものと判断するのが合理的である、と私は考える。
中央集権は主として屯倉みやけ(直轄地)の設置によって行なわれた。大伴の金村かなむらにしても、蘇我の稲目いなめ馬子うまこにしても、この屯倉の設置には熱心に努力しているのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
系譜をみても明らかなごとく、欽明きんめい天皇より太子に至るまでの皇室には、蘇我一族の血統が最も親しくむすばれている。武内宿禰たけのうちすくね以来の名門として稲目いなめ輔弼ほひつの大任を背負ったことも無視出来ない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)