セコンド)” の例文
金剛石ダイアモンドと光を争ひし目は惜気をしげも無くみはりて時計のセコンドを刻むを打目戍うちまもれり。火にかざせる彼の手を見よ、玉の如くなり。さらば友禅模様ある紫縮緬むらさきちりめん半襟はんえりつつまれたる彼の胸を想へ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
セコンドにして渠が手術は、ハヤその佳境に進みつつ、メス骨に達すと覚しきとき
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)